ソムヨット グナチャック医学博士

ソムヨット グナチャック医学博士は大学病院にて20年以上教鞭を取っている教授であり、22年以上の経験のある医師免許を持った医師です。レーザー手術に関しては15年以上の経験があります。
フェイシャル手術及び再建手術アメリカンアカデミー学術協会員である上に、美容整形手術アメリカ協会から免状を受け、美容整形手術アメリカンアカデミー、美容整形手術・美容医学インターナショナルアカデミー、美容・再建手術ノースアメリカンアカデミーで更なる教育とトレーニングを受け、世界クラスの技術を保っています。又、美容整形手術アジアパシフィックアカデミー諮問委員として活躍しました。先生についての詳細はお問い合わせ下さい。
抜粋
今日まで、男性のトランスセクシャルにおける声のピッチ変更手術に関する文献はあまりありません。現在のピッチ高上手術の技術では長期間の結果を出す事が出来ず、手術によって得たピッチでは女性の声とするには十分高いものではありません。そこで我々は声のピッチを変える新技術を研究しました。
甲状軟骨の節に従い外部甲状軟骨の帯を垂直に複合的に切除する事によって声帯靭帯を短くします。この方法により手術前平均147 Hz であった声のピッチが315
Hz までになりました。最長持続期間は6年間でした。甲状声帯靭帯切除は、男性から女性へのトランスセクシャルにおいて、長期間声を変化させる事が出来る効果的方法です。
性転換がグローバル社会の一部として受け入れられる様になり、たくさんの医療・手術、特に心身を一致させる身体的変換が可能となりました。男性から女性への性転換はその逆の場合より一般的です。経口・非経口共に女性ホルモンが幅広く使われています。女性ホルモンによって皮膚はより明るくなめらかに、そして胸は大きくなり、女性的になると信じられています。
男性から女性へと性転換をなさる方が希望する一般的手術は、眼瞼形成手術、眉毛・睫毛マイクロピグメンテーション、鼻整形手術、下顎輪郭形成手術、豊胸手術、突起した甲状軟骨の縮小、性器転換等です。これらの手術を組み合わせる事により女性の姿に近づく事が出来ますが、声が男性的の為、社会の中で気まずい思いをする事が多いのも事実です。しかしながら声帯ピッチの変更希望に関しては、変更手術が可能であるという事実があまり浸透していない為、それほど多くありません。
文献の中には男性トランスセクシャルにおける声帯ピッチ変更に関する技術がそれほど多く載っておりません。現在は異常に低ピッチである女性の患者さんの声帯ピッチを上げる事を主な目的としています。声帯ピッチは時間が経つと元のレベルに戻ってしまう為、手術の効果は一時的で、ピッチを上げる手術のその効果は、女性の声の範囲に達するには十分ではありません。更にある技術は既に突起した甲状軟骨に重きをおいてさえいます。この論文には問題が発生するいくつかの新方法が報告されています。
患者と方法
1990年〜1996年にかけて、男性から女性への性転換を行った20〜27歳(平均年齢23歳)の6名の患者が当研究(甲状声帯襞縮小手術)に参加しました。全ての患者には手術前に身体・精神チェックが施されました。その内の5名は性器転換の手術を既に受けており、6名全員がエストロゲン及びプロゲステロンを服用、もしくは筋肉への注射によって何年もの間定期的に使用していました。患者の外見は肌のつやが女性の様になめらかで明るい事を除いては一様に男性的でした。全患者の外部甲状軟骨隆起(のどぼとけ)は高く隆起しており、典型的な男性の特徴を示していました。内部喉頭構造に関しては女性の様な声を出すべく声を造る努力をしており、元来の声帯はボリュームがあり男性的でした。特に女性の声を造ろうとしているにも関わらず、声は男性的でした。これは特に咳やくしゃみをした時に顕著に見えました。精神科医によって精神的には安定していると判断されました。
手術前後におけるテープ録音、スペクトログラフィー、最大発声時間、基本周波数測定、 VISIPITCH M 3300 (アメリカ)を使用したジッター・シマー等の客観的な声の査定が行われました。研究時において我々の機関では用意されていなかった為、ストロボスコープ試験は行われませんでした。全患者からはインフォームドコンセント得ていました。
手術のテクニック
全身麻酔後、患者は頭を下げた形の姿勢をとります。上甲状切痕と下甲状軟骨のちょうど真ん中に、長さ4cmから6cmの頸部横切開をおこないます。
上下の皮膚弁ができ、帯状筋が半分に分かれ、甲状軟骨が露出します。軟骨膜の上昇をさせず、甲状腺鼻翼の横、真ん中から4mmの場所、または上甲状軟骨の境界線と下甲状軟骨の境界線から始まる前交連に、平行した縦の切開を行います。
前交連腱が付着している軟骨の一片が前方に引っ張られ、内部の粘膜、軟骨とともに声帯靱帯が露出します。この段階で甲状軟骨の内側面において声帯の損失を最小限に留めることは、声帯の伸縮を容易にします。
切開の前にきちんと声帯を引っ張ることは非常に重要です、なぜなら、前甲状軟骨の合わせ目でより長く声帯部分を削ることが可能だからです。そして、声帯は組織の削られた部分が付属の靭帯と声帯の前部で前甲状軟骨から成るように、双方で切開されます。
切除された声帯靭帯の長さは、片側それぞれ約6ミリとなり、切除した前甲状軟骨よりも約2ミリ長くなります。縫合は3-0ナイロンもしくはプロリンが用いられ、最初の縫合を声帯レベルに合わせ、残りの甲状軟骨と声帯を含んだ咬合となるよう行われます。
残りのステッチで甲状軟骨閉鎖を完了し、管が挿入されます。帯状筋は中央線で再接合され、皮下、および皮膚閉鎖は各層ごとに行われます。患者は、少なくとも2週の間、声を出すことを禁じられ、手術の後一ヶ月間は2週間ごとに、その後は1−2ヶ月ごとに経過検診を行います。 |